そ、ぶり/
 
女はいさましかった。
細身の体に、いつも小さなきいろのピアスをしていた。
花がとても好きだった。夫の髪をなでることも好きだった。

男はおんなのいさましさを知らないから、無理やり女を抱いたりした。
時にはぼうりょくを振るうそぶりをみせ、女を脅したりもした。

いさまましさを微塵も見せることもなく、女はいきている。
つよいおんなになることは、深い河ながるる水になることなのだとおもう。

あなたにそれがわかるのならば、いますべきことは分かるでしょう。


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