大切なもの/海月
大切なもの
今の仕事と君の存在と些細な夢
どれも失くしては生きていけないだろう
僕の仕事は都会と同じ湿り具合
歩くことすらもままならない
それでも一歩を地面につける事で生き抜けれる糧となる
君の存在は甘い夢のような心地良さ
触れて抱いて温もりを分かち合える
それで僕は僕の存在を其処に合わせる気がする
些細な夢でも叶わない事ぐらい知っている
それでも大切と思って生きたい
もしかしたら叶う可能性も在るかも知れない
君のことを壊したのはいつの日だったろう
あれは蝉の声が寂しくなった
夏の終わり
僕の仕事を辞めたのはいつの日だったろう
あれは桜が散る前だった
春の訪れ
些細な夢も諦めたのはいつの日だったろう
あれは雪の花が舞った
冬の途中
大切なもの
どれも失ったけど生きている
唯一の思い出を残している
僕は僕でいられるのは思い出を失うまで
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