【物語詩】若き詩人の夢の遍歴〜Sweet,Eastward away/AKINONA
師よ 私の師よ
私はまだ若く
頼りどころは 想像力の翼
太陽が西の果てで眠りにつく間
私はまだ知らぬ東の地へ 思いを馳せているのです
そこでは日々繰り返される コーランの調べも
日々何度も繰り返される 礼拝の厳粛さも
壁という壁に蔦のように描かれた 神聖な文字もすべて
十字架の元で育った私を 心地よく迎えてくれるのです
そして腰にダマスクスの半月刀をきらめかせた
勇敢な男達と共に駱駝に乗り
私もまた戦いへと赴くのです
焼けるような砂漠の熱を肌に感じ
オアシスに湧き出る水で喉を潤し
夜になり地平線に昇る月を眺め
故郷の美しい娘
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