連作止まり木五七五/
AKINONA
この腕が
止まり木なのだと
いうあなた
飛び去る小鳥を
捕まえもせず
今はもう
止まり木なんて
いらないの
憩う日々より
愛が欲しくて
止まり木を
差し出す相手を
間違える
彼女は蝶々
小鳥ではなく
鳥かごに
残った止まり木
日干しする
「お疲れ様ね」と
微笑む太陽
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