僕と君と麦わら帽子と本 第四章/こめ
時計を見たらもう12時をまわっていた
僕のバイトしているバーは
7時から3時までの夜間運営の
なんとも珍しい店だ
店内はテーブルが4っつとカウンターだけの
やや小さい店だったが
常連客がいように多く
一度来たらまた来たくなると
客から聞いたことがあった
今日もパラパラと酔っぱらいや
常連客が来ていて
僕は冷蔵庫から氷のブロックを運び
冷気が出る氷をペティナイフで
さくさくと氷を切り始めた
主に僕はカクテルなどは作らず
雑用のような仕事ばかりをやっていた
このバーには僕と店長しかいなく
逆店長は雑用
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