私と娘と星/海月
 


「ママどうして鳥さんは空を飛べるの?」

娘が寝る間際にもこんなことを聞いてきた
寝てしまえばきっと忘れてしまうだろうから
似たような答えを答えた

「きっと星へ住んでいるからだよ」

娘は瞼を閉じて眠りつく






幼稚園から娘が帰宅

「ママどうして私は星に行けないの?」

娘が泣きながら本気で聞いてきた
私の言う事をずっと覚えていてくれたらしい
友達にそんなことを話したらそんなことないと言われ
喧嘩をして明日星を持ってこいと言われたと娘が言った
私も娘の小さな体を抱いて泣いた

「きっとね きっと・・・・・
 死んでしまったら星へ行けるんだよ」

「死んでしまうって?」

「ママやお友達や先生とも離れることそれでも平気?」

「うう〜ん
 皆と離れるのはやだ」

「明日ねその子に言ってごらん
 きっとわかってくれるからね」

「うん」

今、娘は私と一緒におやつの星型のお煎餅を食べている












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