君のいない一日/海月
夢明けは朝焼けと同じ頃
隣に君のいない目覚め
何処を探しても温もりだけ
掴めば指の間から零れ落ちる砂のような思い出
お気に入りの本を持ち
出会った頃と変わらない何時ものカフェへ
一番端の日の当たる席
差し込む光はユラユラ揺らぎ
海の中から見た優しい感触
それは君との時間のように
夕立を見るのは今日で最後
夏の終わりの静かな旋律
奏でる曲は鎮魂歌
君の為に君へ捧げる一曲
眠りにつけるのなら今すぐにでも
長い一日を終わりへ走らせたい
また、夢をみるのだろうか
一輪の花の夢
枯れていく周りに残された花
暗示するかのように今の僕
君の元へ
せめて君の夢
それぐらいを見せてもらえないだろうか
誰かに言った所で何も変わらない
静かに又眠りにつく
そうして
君のいない一日を終える
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