亡き貴方に詩と言うラヴレターを書き続ける/海月
「どうして詩を書くの?」
もしそんなことを聞かれたら
何って答えればいいのだろう
「単純に好きだから」
ただそれだけで良い筈なのに
その言葉が言えず
無言のままに書き続ける
呼吸は生まれた時から
私が止めるまで
自然に止まるまで
呼吸は死ぬまで続く
汚れた手に持つ鉛筆は
今にも折れそうなぐらいに尖り
何処か自分に似ていて
触れれば見境なしに傷付ける
「これでは何も書けない」と
小さく笑った
ワザと呼吸を止めて
貴方に近づいて
気づいたんだ
「どうして詩を書くの?」
この答えに迷いはもうない
私は私が生きる理由が其処に在る
今日もこの汚れた手で
貴方に詩と言うラヴレターを書き続ける
そんな私を亡き貴方は
「君の手は汚れていないよ」と
微笑んだ
「今でも貴方のことが好きなんです
単純に好きなんです」
貴方見たさに詩と言うラヴレターを書き続ける
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