時には飾らない詩のように/
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うちふるえました。
でも、悲しいことに、その人もまた、落とし物をしてしまっていたのです。
そのとき僕は思ったのです。
その人のために、その人の落とし物を探す手伝いをしてあげなければならない、と。
そのことに理由は必要ありませんでした。
ただ、その人が、また心から笑えるようになる日まで。
そのために、時には飾らない詩のように、想いを綴ってみたい。
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