時には飾らない詩のように/436
 
うちふるえました。

でも、悲しいことに、その人もまた、落とし物をしてしまっていたのです。

そのとき僕は思ったのです。

その人のために、その人の落とし物を探す手伝いをしてあげなければならない、と。

そのことに理由は必要ありませんでした。

ただ、その人が、また心から笑えるようになる日まで。

そのために、時には飾らない詩のように、想いを綴ってみたい。





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