動点観測/436
 

わたしの視点は常に動いている
つまりは漂泊している

定点にとどまることなく
四次元に動きまわっている
時間も場所も人も変わりゆく

きみはその雲の行く先を知れない
わたしは明日きみの見る雲を知れない

どうということはない
これが所謂「有り様」というやつだ

そろそろわたしは行かねばならない
縁があればまた会うこともあるだろうさ

そういうことさ
さようなら



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