迷子/海月
理論を口にして真実を認めない
その理論に正しさはないと感じていた
迷子は泣いて助けを求める
泣く事で自己表現
君がいなくなった事
泣いたら君は気づいてくれるかい
声を出さずに泣いたからかい
涙は枯れるほど泣いたけど
君の反応は何もなかった
壁に飾られたいつかの絵
午後の日差しを纏うとなぜか涙が溢れる
いつかの海のように
とめどなく原水は其処に在りし
姿を隠すには十分すぎる程に
メモ帳に殴り書きのように書いた言葉
君がもし帰ってくるのなら言う言葉
今は海の中を海月のように彷徨い揺れ
二度と言うことは出来ない
迷子は泣き疲れて自ら歩く
自分が生きていることを知るために
誰も傍にいないと知ったために
僕にまた歩き出せる
体力がまだ在るのなら
君と違う道を歩こう
生きていることを知るために
あの迷子が僕と知るのは大分歩いた後だった
君と同じ道で君に出会った時だった
不思議とまた波が溢れた
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