君の扉を壊した後/海月
君の至福を邪魔する
扉の重圧感
僕が勝手に失くしたら
喪失感に襲われる
二度と戻らないと今頃
責任感が支配し始める
僕の至福は数時間前
扉がまだ合った頃
君の受け入れは良くはなく
不器用な足跡を撫で
一滴の涙を流す
二度と戻らない関係
残された足跡は温もりを纏い
鮮明に其処に残り続ける
僕の至福は数時間前
君との関係が見えた頃
君は次の扉を探し
僕は次の扉を壊す
口より手が先に出て
思いは実行へ走り出す
二度と戻らない扉
尖った木屑が手に刺さり
今頃になって後悔と気づき
君の名を呼んでも反応がない
君の名を呼べたのは数時間前
君がまだこの部屋にいた頃
戻る 編 削 Point(0)