青色に染まるころ/ブルース瀬戸内
 
雲の切れ端が

切れたかけらを探しているとき

あなたは人生の岐路にいて



探されている雲のかけらが

右往左往したり

聞き耳を立てたりしているとき

私は人生の岐路に気づきませんでした。


空は雲みたいな色をして

雲にしてみれば

かけらを探しにくい

意地悪な色をしています。


あなたは何故だか引き込まれるように

ひとつの道を選択して

少し、心が晴れやかになりました。


私は岐路にいることも分からないまま

自分の信念みたいなものに従っていると

いつの間にか、ひとつの道を選択していました。

それ
[次のページ]
戻る   Point(2)