アイディンティティ/※
殺し返して仇打ちを果たすのが、決まりである
しきたりが、時には文明から野蛮だと叫ばれたとしても
絶えず堅持し続けることが、明日への存在意義となる
文明が、親族や宗教社会の不寛容を責める時
人権は平等という名の元に、国家という形態が模索された
かつての王朝が今日にも息づく場所にまで
それらは、理想の種を撒いた
誰しもが当然だと考える日常に
当然では無かった頃の、しきたりや因習が眉を顰める
理想の水が、クニに国という名の花を咲かせると
そこに人々は謳歌し酔いしれ、世界という名の秩序を求めた
クニの起源に遡る時
そこには、原始的な不寛容が自在に羽根を伸ばす
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