遠くを見る眼/炭本 樹宏
 
 せまい空しかみえない都会で
 遠くまで見渡せる眼がほしい

 せまい空で見る銀河では
 地を這いつくばって生きてるよう

 海や山、川、草原
 季節と共に暮らしたい

 まるで牢獄のよう
 壁と壁に挟まれてる世界

 煌びやかな装飾品はあるけれど
 心の隙間を埋めるには物足りない

 この足で新鮮な荒野を歩きたい
 この目で野に咲く草花を眺め続けたい

 ないものねだりかもしれないけど
 少しの勇気があれば手に入るかもしれないけど

 遠くまで見渡たして生きていきたい


戻る   Point(0)