白夜/
ことは
必死で隠そうとするのに
今欲しい闇は現れない
全てが君の目に留まって、全てが私の目に留まって
全てが息苦しいよ
こちらから逸らせた瞳
逸らせた後になぜか
ポロリ
涙がこぼれた
いつになったらわたしたち
大人になれるの
いつになったら上手に
目を逸らせるようになれるの
いつまでたっても子供でしかないわたしたちを
沈まない太陽は嘲笑うかのようにいつまでも顔を覗かせて
もう辛いの
わたしが声を出すのを待っている
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