ノイズ/ことは
 
突然鳴り響くオルゴールはわたしをドキリとさせる
不自然なほどのノイズで
頭がおかしくなるのではないか
と思うほどの

でもきっと、何も聞こえてはいないのだ

全てはわたしの幻聴で
本当は何もないのに
それなのに
いつまでもいつまでも
耳障りなノイズはわたしを追い掛け続ける

思わず悲涙石が零れる
自らの涙に脚が絡まって
真っ直ぐに堕ちた穴
それはどこまでも深くて
悲涙石の海に溺れた

一言誰かが囁いたけど
やっぱりノイズで聞こえない

好い加減にしてよ

訴えてもきかない

やっぱりノイズは、あたしを追い掛け続ける
もう
起き上がれなくなるまで


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