オー・ド・トワレが永遠/くま
 
初めて覚えた恋の匂いは

あなたの部屋の香りでした





きっと

あの、ラックの上の

甘いピンクの液体は

恋の原液なんだと思ってた

そう

きみと僕だけの

恋の原液





きみの香りは

決して香水じゃない

そう思っていたよ

同じ匂いなんて

他の誰からもしなかったから






















季節は流れて

流行も流れて

涙を丸めたティッシュも流れた




そしたらね

きみの匂いは香水の香りだって気づいたよ

同じ匂いを

他の人にも感じちゃった















ときどき

サムライウーマンに切なくなるのは

きっと

君のと恋の心残りが

恋の残り香になって

右脳を刺激するから

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