誰か私たちの行いに何か正しい名前をください/山田せばすちゃん
できるに値する特権的な技術のうちには入るまい。しかしまあ、なんと技術的にお粗末な詩の多いことよ、目を覆わんばかりだぞ。
日本の伝統的短詩系文学である短歌や俳句にはそれでも少なからず技術の体系が存在するようだし、そういう意味ではあの結社というあり方も、師から弟子への技術伝承として働いていることも否めはすまい。添削という、あの独特の指導法だって、定型であると同時に技術が確固として存在するから成り立っているのではないかなどと考えるのだけれど、翻って現代詩といわれる口語自由詩だけが、技術の研鑽を怠っていいわけがないではないか。一応初等の国語教育の中で、詩を読み解くときにやれここは倒置です、だのここは体言
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