自分と言う存在/炭本 樹宏
私は山だ
そびえたつ山だ
北風に吹かれて
静かに春を待つのだ
季節を知らせるため
色彩を変えるのだ
私は海だ
荒れ狂う海だ
世界をつなぐため
全ての人々を
つないでいるのだ
私は風だ
穢れをふきとばし
生命の温もりを
思い出せせて
神聖な世界を創造していく
私は人間だ
喜怒哀楽の波に
翻弄され
迷いの中で
自分を見つけるたに旅に出て
本当の自分をみつけだすのだ
私は神だ
真実をつねに
心の中の神に
問い掛けて
生きる事が
生きている
証だ
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