影/こめ
背伸びして
金網の奥のは
なにがあるかなって除いてみた
そこにいたのは僕と同じ
背伸びしてこっちを誰か見ていたけれど
モザイクが掛かっている
イヤホンで聴いていた
唄がなんだかモノクロになっていたよ
さっきまで綺麗に咲いてた
花は枯れていってたよ
結局誰も気付かないまま
ぼくは自分を修正して
影を消しゴムで消していった
光り輝く太陽の下で
日差しが強くヘルメットを
深くかぶり
ダークホースが前を通っていた
走って金網をジャンプで
超えて
等々君に会えた
君はまだモザイクが掛かっていたけど
顔を触ったら誰か分かった
それは正真正銘のぼくの影だった
結局消したモノは自分に必要なものだった
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