ねおんごろん、ふろう/捨て彦
 
頭が千切れて揺れる
固まって固まってまっててまってて


お腹がすいた
そろそろ
真夜中のほうこう
しずかにしてねここは


ねおん


ごろん


ふろう


方向性を失ってゆきます
われわれたちの脳みそが
浮遊してぶつかるってとても良いね


ぺたぺたと
アスファルトの上をはだしで歩いて
そういう流れの延長線に雑居ビルの何号室か
はたまた頭のおかしいおっさんの迫る手か
すでにお話にならないほどの
人種の分け隔て


ぺたぺたと
アスファルトの上をはだしで歩いて


やれやれ
背骨がいよいよ
三日月の輪郭みたいに割れていきます


暗いところで手を伸ばしたところには
なんでもあるんですね
きのうわかりましたわたし


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