アクセル/こめ
 
海辺には人だかりが出来ていた

ぼくはそれを無視して

この海辺道を走っていた

結局ぼくはいつも

毎日が今日の繰り返し

今日は明日で

明日が今日だった

もうこんなことはなれちゃってるけどね

光がさす方へ

毎日車を走らせていた

コンパスのとがった針が

ぼくを刺し殺すといっている

潮風が気持ちよかった

しかし今日はいつもとちがく

太陽が昇ったまま

ぼくの体を

じりじりと焼いていた

そして光の距離が

すこしづつ減ってきている

アクセル限界

絶対領域状態

このまま光と融合しそうだ

今日の僕は

サハラの有頂天

単刀直入に言うと

ぼくはやっとここから

抜け出した



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