左手の恋/436
 
朝に目覚めて想い、
昼の珈琲に想い、
夜に浴室で想い、
夢でも君を想う。

いつからかこんな毎日を過ごしているだろう。

いつともわからぬまま、
想いだけが心に染みる。

そう、これはあのとき触れた君の指先に、
この左手が恋しているのだ。


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