左手の恋/
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朝に目覚めて想い、
昼の珈琲に想い、
夜に浴室で想い、
夢でも君を想う。
いつからかこんな毎日を過ごしているだろう。
いつともわからぬまま、
想いだけが心に染みる。
そう、これはあのとき触れた君の指先に、
この左手が恋しているのだ。
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