まんぼう/日朗歩野
僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で
少し微笑んでみたりして
僕はここでプカプカしている
ある日
君が去った 君が去った
僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で
少し泣いてみたりする
僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で
涙と海の境目がわからないことについて考える
(僕は生きていても死んでいてもプカプカなのではないだろうか
そうしてどこにも境目が見つけられないのかもしれない)
またいつの日か君にあえるかな?
僕はここでプカプカしている
いつもと同じ顔で
戻る 編 削 Point(2)