つながり/436
 
つながり、とういものについて考えるとき、
ぼくらはともすると即物的になってしまったりする。

もちろんそれはそれで真実だった。

手をつないだときのあの人の手のひらは、確かにあって、
とてつもない安心感をあたえてくれるものとしてそこにある。

重ねあわせた肌と肌の暖かさこそが真実だと感じる。

でもよくよく考えてみると、
ぼくのみている世界と、あの人のみている世界はまったく別物だ。

つまるところ、それでもつながっていられるかどうかなんだろうな。


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