【批評ギルド】2006年1月分 寸評/松本 卓也
 
オオミカミではないのだ。
仮にアメノウズメであるのならばタイトルの「MIKADO」は
どこに出てきて何になぞらえられているのかがと考えてしまう。
逆に「MIKADO」をなぞらえるのならば、「物語」では舞う側ではない必要がある。
他に、最初の一文の必要性を鑑みると、
観客側の視点が無いのでこの一文は死んでいると言う印象だ。
また、殆どの文が「〜している」となっているため、
肉体的、情態的な動きが阻害されていると感じる。
一枚一枚の写真を順を追って見ているような感覚に近い。
書き手はたぶん、この散文に殆ど感情を込めていないのだろうと感じだ。
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