僕だけの世界/こめ
 
懐かしく感じる公園のブランコだったり

十時の横断歩道に人が絶えず行き来する場所だったり

愛しいあの人が住んでいるレンガの家だったり

この世の始まりの場所だったり

この世の終わりの場所だったり

そんなぼくだけの世界をながめて

くすくす笑いながらその笑っているのを

隠しながら眺めていた

そしてペンをもってまた新しい世界を描いていった

そして終了のチャイムが鳴った

そしてぼくだけの誰もしらない

世界をゆっくりと閉じていった


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