卑怯な彼等は 又誠意のない彼等は 初め驚異の声を発して我等を眺め ありとある雑言を唄つて彼等の閑な時間をつぶさうとする 誠意のない彼等は事件の人間をさし置いて唯事件の当体をいぢくるばかりだ いやしむべきは世の中だ 愧(は)づべきは其の渦中の矮人(わいじん)だ 我等は為すべき事を為し 進むべき道を進み 自然の掟を尊んで 行住坐臥(ぎやうぢゆうざぐわ)我等の思ふ所と自然の定律と相もとらない境地に到らなければならない