悪魔/こめ
大量のノイズが流れる
真っ暗な部屋で
ぼくは耳を押さえながら
必死に絶えていた
ぼくはずっとこの部屋にこもっていた
そとは輝いて希望に満ちてた
だがそれは表の顔
裏では悪魔に満ちて
光の内側には暗黒の塊だった
ぼくはそれを知ってしまい
罰としてこの悪魔の部屋に
閉じこめられた
外に出たくともすぐそこには
悪魔が居る
毎日おびえながら
すごしていた
だれかぼくを助けてくれ
そう叫んでも
だれも聞こえない
だれも聞かない
だれも助けてくれない
ヒーローなんていないから
そんな英雄はこの世にいない
だれもいないのだから
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