いつかきっと/
日朗歩野
風は思いのほか近くから来る
雨はほぼ真上から
あなたの街は遠くて
僕は想うより他に知る事が出来ない
いつか
そこに立ったとき
僕は何を感じるのだろう
暑い暑い日差しに
日陰で風に胸を膨らませて
寒い寒い空気に
白く息を混ぜながら
いつかきっと
僕はそこに立つよ
あなたに会えないとしても
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