坂の上の、店にて/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
じ意見だった。この街に住んでいる事が誇らしくなるくらいだった。
 そんな店主に感謝しつつ、壁に貼り付けられているメニューをふと、見た。お袋も傍にいない今、この店だけが、懐かしく、忘れがたい味を作ってくれるのだった。その事を雄弁に語っているのが、そのメニューだった。
 そいつには、こう書いてある。

「ハウスバーモントカレーだよ〜 リンゴとハチミツ とろ〜り溶けてる」

と。



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