今日はまっすぐな言葉で話そう/436
 
いつも冗談ばかりでごまかしてたけど、
真っ黒な雲が空を覆っているのを知らないわけじゃない。

でもそれはどうにかできるようなものでもなかったし、
望まれてそうしていたと言えないこともないらしい。

たまに雷を落とすこともあるから、そのときは避雷針を僕が用意しよう。
どうだい、少しは役にたっているみたいだよ。

雲はまだ一面を覆っているかい。青空の目配せは届いていないかい。
そうか、君はとてもまっすぐだから、ずっと見つめつづけているんだったね。


君は、それはもうとてもまっすぐで。
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