私の、し/Cl
 
なのでしょう。


黒い色が好きです。
自分ではうまくなぜかというのが言えないので、ある人の言葉を借りましょう。
『あたしが黒を好きなのは、他の何色にも染まらないから』
影という意のハンドルを名乗っていた人は、昔私にそう言いました。
昔といっても、一年もたっていないのですね。なんだか不思議な感じです。

しかし、どうやら私の黒は「なにも無い黒」だったらしいです。
なにもないから、すぐに染まってしまうのでしょう。
どうせ染まるならあの人の色に染まりたかったような気もしますが。


確かに、私の詩は「ブンガクサクヒン」ではありません。そんなものを目指してもいません。
ただの自慰行為なのです。そして私は、ちょっと露出狂の気があるので―電車の中でせっせと励んだこともありましたっけ―人に見てもらいたくて、ここでシコシコやっているのでしょう。
他人の書いた詩を、いわゆるオカズにして。
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