詩についての雑感?/窪ワタル
 
れているのだ。そもそも、「キモイ」だの「イタイ」だの云っている人の多くは、ろくな詩を読んでいないか、詩でないモノを詩だとおもい込んでいるか、それとも、詩そのものに興味も関心もなく、ただ、イメージとして「キモイ」だの「イタイ」だのと云っているのだ。
本当は、そういう「偏見」こそ「キモイ」し「イタイ」し「モッタイナイこと」だと気付きもしないで。

だが、これにも原因はある。私がおもうに、詩との出会い方が歪なのである。

多くの人が最初に詩と出会う場は、学校である。国語の教科書には必ず詩の単元がある。短い人でも、9年間の義務教育中には幾つかの詩を読まされているはずである。しかし、まあ、はっきり
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