詩についての雑感?/窪ワタル
 
詩はなぜ売れないのだろう?多少とも、詩に親しんだことがある人なら、このことを考えないはずがない。なぜなら、詩は、もっと売れていいはずだからである。
詩は面白い、詩はカッコいい。小説や、芝居や、音楽に、映画に、ダンスに、あるいは美術作品に負けないくらい面白くカッコいいものである。

にもかかわらず、詩は売れていない。売れないから、詩集も、詩誌も馬鹿高い。馬鹿高いので馴染みがない人は手に取らない。まさに悪循環である。
で、これにはきっと原因がある。
私がおもうに以下のことがその主なものではないだろうか?

一つには、詩は誤解されている。「キモイ」とか「イタイ」とか云われて食わず嫌いされて
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