のだった/
蒼木りん
いつまでたっても静寂の日々が来ないので
自分で作ってみようと思った
周りを四角く囲って
何もかも近づけないようにする
けれど実際は
そこまでの勇気がなくて
私の顔は歪んで
しだいに崩れ落ちてゆく
それを
他人は「おばさん」と言うのだった
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