【批評ギルド】 『愛の22』 瓜田タカヤ/Monk
ばかりのするのですか?尋ねた人々に対して彼らは逆になぜそ
んなことを聞くのだろうと思うのだった。
再びビラビラの花びらはもうエロい。雪の結晶越しだとかもう頬を
染めてしまえ。君たちは頬を。
ねえカチョウサン!
うるさいよ、君は。おまえは本当にカタカナでしゃべる奴だ。こう
いうのは知っているぞ。あたかも人が発した温度のある言葉のふり
をして精巧に作られた電子ヴォイスで、うちの上司の使っている留
守番電話サービスはかける度に腹がたつ。リカちゃん電話か!マタ
オデンワクダサイネー。しない、二度としない。もっと。愛の。こ
もった。暖かい。お母さんのような。「わたしが握りました」とい
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