批ギ たりぽん「眠ってしまえばいい」/黒川排除 (oldsoup)
 
いるか、いや、題名から言えばいかに眠りが誘われていないか、ということを考えなければならなかった。ともかく彼がヒネているかいないかによって本当に眠ったらよろしいのか眠っちゃ駄目なのか焦らされるのは好きなのか嫌いなのか、明かりは消してほしいのか、そのへんがくっきりはっきりしてくるんだけどこればっかりは彼に聞かねばならんのでおれは彼の作品に裏口から侵入するべく今準備をしている。例えば構造的にはこの詩は五回の繰り返しの後サビだとかAメロがあってBメロがあってサビだとか、おおよそ批評をこれからしようとしているものに取っては必要のない材料ばっかりいじくり回してようやく、大きい空白は回帰であるかななどと思ったり
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