バス停から/いとやん
いつのまにか外灯に照らされている
ぼくの孤独を際立たせるスポットライト
ふと見上げた空には夜の雲がゆっくり動き
何気なくその行く末見つめていた
バスを待つ 何故バスを待つ?
今更ながら自問繰り返す
バスを待つ 何故バスを待つ?
身勝手な心は揺れに揺れる
深くベンチにうずくまる
孤独の舞台は無情にも続く
描いている夢の絵は
細かくなるほど ぼやけていく
夢を追う 何故夢を追う?
手で頭覆って聞いてみる
夢を追う 何故夢を追う?
自分の曖昧さに気づく
色もつけていないのに諦めていたら
あの日夢見た自分が泣くだろう
あの頃の夢を夢のままで終わらしたくは
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