やりきれないという名の…/炭本 樹宏
 

 やりきれないという名の橋を
 いくつ渡れば君に会えるのだろう
 
 やりきれないという名の峠を
 いくつ越えれば君は微笑んでくれるのだろう

 やりきれないと刻まれた夜に
 正面から向き合う僕はもうじき頭が
 いかれてしまうのだろうか

 やりきれないのは太陽が沈んだからじゃない
 今ここに君がいないからなんだ
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