精一杯いきてるのだから/炭本 樹宏
 

 
 木枯らし吹く都会の中で
 ひんやりした空気に
 頭を冷やして
 どうにかなるのかならないのか
 正直つらい人生だけど
 やけくそにはならないぞ
 健気に生きて
 出会いの奇跡の連続で
 大木のように
 雨にも風にも負けない
 器用に生きていけない僕だけど
 一つ一つ壁を突き破って
 自分を発見していく旅なのだ
 
 どうなるかわからない
 それがどうした
 今僕は生きている
 深呼吸をしながら
 朝には活力の恵みの太陽を浴びながら
 昼には重たい荷物をよいとせと背負いながら
 夜には重たい過去と正面からむかいあって
 生きることをあきらめず
 この世を去るときには
 精一杯いきてるのだから
 心に安らぎがくることを
 願って明日の扉を全開にしよう



戻る   Point(2)