わずかな一歩/
炭本 樹宏
眠れぬ夜すがりつきたくてうたを詠む取り残されし寂しさ身にしむ
静けさに想いが頭にのしかかり忘れていく日々迫る来る明日
安らかに眠るあの子の見る夢を静かに見守る深夜のひととき
あまりにも無力な自分を振り返りたどりつくのはお気に入りの詩(うた)
遠からず老いていくのはさだめなりしもいくつもの夢叶わぬ想い
期待した愛のみかえり叶わずもいつかは忘れる便利な頭
ずっと待つ我の花咲く未来へはわずかな一歩が導きたもう
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