雨よ 吹け /すぬかんながぐつ。
雨よ吹け雨よどんどんふいていけ
むかしのことなどわすれてしまえ
医師がいいしやさしきことのかずかずも
わたしはおぼえていますよドクター
けっきょくはめぐまれているわれなれば
むかしのとものいとしきおもゆ
いろんなことありましたそれは誰にもあることです
あなただけではないのせんせい
かぜよまえかぜよどんどんふいていけ
いのちのことばをてんにとどけよ
きがつけば虹があがりてさんじゅうねん
ながかったのかみじかかったのか
わがこころさまよいし十字架の
そのうえにこそさくらよ散るな。
きがつけばあめもあがりてすぎてきし
三十七年の月日をおもう。
いままでのできごとをひっくり返すようなできごとを
いまの吾がわらってみている。
いままでのたびで出逢いしひとびとの厄なかれ
しずかにこそあれ
いつの間にか歌詠みになりており
すこしわらってすこしだけウィンク
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