明日に続くドアの鍵/炭本 樹宏
 
 昼も夜も関係なくにぎやかな
 心の宿に灯るのは
 めくるめく孤独色した宇宙の中の
 母なる月に映る
 うさぎ達のもちつく姿

 季節の摂理に従って
 太陽は遠ざかって行く

 目に映るのは
 僕の分身 化身

 深く青い夜の中
 きらびやかな星々が落ちてくる丘に
 かすかな温もりを求めて
 輝く星に向かって歩を進める

 明日に続くドアの鍵は
 この手のひらに握られている
 
 感謝の気持ち
 忘れずに
 静かに鍵を開けましょう



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