体育館/
小宮
遠く鮮やかなコンコース
目を細めて見つめている
限られた空は 狭いがとても高く
ゆっくり目をしばたいてから
君は静かに体育館へもどった
君の青ラインのシューズと
私の赤ラインのシューズが鳴いている
きっとそれは同じ音なんだ
と思う
望んでいるわけでもないのに
なにか浅い眠りのようなものに
確かにつかまりながら
抜け出せずに
高い天井の意味を
その音の中でさがしている
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