月夜のブランコ/あきたようこ
 
 揺れないブランコ
 なみだが流れても
 明日がくるってわかっていた

「いつも苦しい方ばかり選んで生きてきた」
「このつらさは 未来の糧(かて)となるのかな」

 矛盾と疑問の中で
 今日も僕らは足掻いている
 一人で生きられると叫びながら
 いつか誰かが迎えに来きてくれる日を信じている

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