6)詩の朗読・初心者の覚え書きメモ/その6・・・グラス・マーケッツに学ぶ/宮前のん
ツンと立っているよりも、役柄に合った服装や小道具を持った方が、
観客が劇にのめり込みやすいのと理屈は似ていると思います。
大事なのは、あくまで朗読なのですから、過剰演出になって、肝心のテキストがおろそかにならないよう
にすること。衣装や照明や音楽ばかりに凝って、肝心の役者の芝居がダメダメだと舞台が失敗するのと同じ
ですね。
もちろん、自分の思っている詩の世界に、自分の声だけで相手を引きずり込むという演出もありだと
思います。でもそれは、何も考えないでただそうしたというのではなく、色々試してみて、考えた末に
音楽も照明もマイクも衣装もなしで暗闇の中から声だけ響く方がイメージが伝わる
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