自分を映す鏡を読みながら/炭本 樹宏
 
 ただイタズラに時を過ごし
 くだらない非生産的な妄想のなかにうずくまる
 暗黒の世界を目にしてしまったボクは
 うめき もがき 叫んで
 なんとか地上に這い上がってきた
 しかし後遺症は残っていて
 時に胸のキズがうずく
 こうして気持ちを文字に化けさせている時が
 一番楽で 楽しい
 書き終えて再び読み返すのも悪くない
 永遠に詩を書き続けられたら
 どんなに幸せだろう
 言葉は残っていく
 自分の足跡を残せる
 これを今読んでくれてる君に感謝
 喜びを与えてくれてありがとう
 さぁ終わりだ
 次の詩を書くまで
 苦しみと戯れるとするか
 何度でも
 自分を映す鏡のような詩を読みながら



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