少女飛遊/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
 
いた自宅らしい屋根がすぐに見え、そして小さくなっていった。
 空中に飛び出した私と少女の合体物は、やがて雲を突き抜け地球を離れて、気がつくとどこの宇宙空間を飛んでいるのかわからないくらいの距離を彷徨うようになった。不思議な事に地球上での状態を保ったまま、死にもせずに飛びつづけていた。
 私は成すすべもないまま少女に向かって、しょうがないから少しはましなところに連れてってくれよ、と呟くのみだった。


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